ゲームレビュー第二回 『驚きの新ジャンル』

 こんにちは、三道(さんどう)と申します。

 世間では、大阪のある学校法人に対する国有地の売却額が話題を呼んでいるようです。

 

 さて、第二回のゲームレビューを始めたいと思います。最後までお付き合い頂けると幸いです。今回は、以下のタイトルを扱います。

『Goat Simulator』(ゴートシミュレーター)

 パソコンやプレイステーション、XBOXなど様々なプラットフォームで販売中の本作は、ゲーム至上初のヤギシミュレーションとして人気を博しています。

 普通の街に、突然不死身のヤギが現れたらどうなるか?

 この命題を追求すべくプレイヤーは不死身のヤギとなって、アクション性に富んだ操作で、物を壊す、観光する、人に迷惑をかけるなどの行動を起こします。シミュレーションの舞台は小さな町や、MMORPGを模した世界など複数種が存在します。

 その存在自体がナンセンスギャグとも思えるこの作品。実際にプレイしてみると、その人気のポイントは、非常に複雑だという事が分かります。

 一応、隠し要素として多種多様なプレイアブルキャラクターが存在していますが、各種とも、やはりナンセンスギャグを愛する人でなければ反応に困るかと思われます。

 予期できないこと、不意を付く笑いがプレイヤーに降りかかる。

 ゲームの製作者が意図を持って含んだギャグを一旦横に置くとすると、この作品の特徴は、物理エンジンのバグによって引き起こされる、予想を遥かに超えた挙動に有ると言えるでしょう。

 私自身もゲームプレイ中、家の壁に突っ込んだら壁をすり抜けた、人に体当たりをしたらゴムのように体が伸びた、または予想し得ない高度を飛翔するヤギの姿などを幾度と無く目にしました。

 視覚を激しく刺激する現象が、突然のバグを解してプレイヤーに襲い掛かる。3Dグラフィックスを用いたゲームをプレイしたことが有る方ならば、何らかの形で遭遇した経験をお持ちではないでしょうか。

 私は『Goat Simulator』の動作の不安定さを一つの魅力と考え、予期しないバグや不正確な挙動、あるいはゲームが停止するような経験を楽しむには、うってつけの作品に仕上がっていると考えています。

 シュールで密やかな喜びを味わいたい方は、ぜひ一度お調べになってみてはいかがでしょうか。

 

 最後になりましたが、以上の文章は、素人の人間が、個人的な感想を述べたものです。反対意見も多数有るかと存じますが、世の中にはこういう意見も有るんだな、というふうに見て頂けると幸いです。

 

 それでは、これにて第二回のゲームレビューを終了とさせて頂きたいと思います。

 長々とお付き合い頂きまして、まことにありがとうございました。