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ゲームレビュー第四回 『あれは、哺乳類です』

 こんにちは、三道(さんどう)と申します。

 

 さて、早速では有りますが、第四回のゲームレビューを始めさせて頂きたいと思います。最後までお付き合いいただけると幸いです。

 今回は以下のタイトルを扱いたいと思います。

Batman: Arkham Origins』(邦題:バットマン アーカム ビギンズ)

 

 コミック、映画、テレビドラマ。数々の媒体で活躍し続けているヒーロー、バットマン。アメリカのスーパーヒーロー文化を代表する、未来永劫、正義の象徴の一人です。

 ゲーム業界においても、彼を題材にした物は数多く存在します。

 中でも、3DCGを用いた巧みな映像表現、バットマンの秘密道具を再現したステージギミックなどが評価され、コミックファンとゲーマーの両方を満足させているのが、『アーカム』の名を冠した一連のシリーズです。

 その三作目の作品『アーカム オリジンズ』は、一連のシリーズにおける、作中の時系列が最も若い作品で、バットマンと宿敵ジョーカーの因縁の始まりが描かれます。

 ちなみに、「オリジン」という言葉は、ヒーロー業界においては、「誕生の物語」を意味します。

 

 ごっこ遊びの傑作、ゲームという媒体ならではの経験。

 

 憧れのヒーローになりきって、最高の舞台で、大好きな物語を追体験する。ゲームではまさに、没入間という意味で最高の経験をもたらします。

 バットマンゴッサムシティという街を舞台に活動しています。ニューヨークをモチーフに描かれているゴッサムでは、暗い犯罪の影がうごめいています。その正体は、けちなコソ泥から、世界の掌握を掲げる大悪党まで様々です。

 プレイヤーはバットマンを操作し、ゴッサムシティを自由に移動しながら、犯罪に立ち向かいます。バトルシーンでは、武術を得意とするバットマンのアクションを、攻撃やカウンターなど簡単な操作でスタイリッシュに再現できます。特にコンボカウントを消費して繰り出すコンボテイクダウン攻撃は、敵を一撃でダウンさせることが可能で、爽快な戦闘体験を実現してます。また、武術以外にも、敵を絡め取るワイヤーロープ、大勢に敵を一度に倒せるジェル式爆薬、そしてバットマンの代名詞であるバット手裏剣といった秘密道具も戦闘で有効に活用できます。

 バットマンの得意技は武術だけではありません。さしもの彼も銃で武装した犯罪集団に正面から挑むのは困難です。そういう場合、彼はファイターではなく、暗闇に潜むアサシンとなるのです。

 ステルスマップでは、敵に見つからないように、慎重に行動する必要があります。壁に、床下に、天井に、そして闇に潜み、敵を一人ひとり拘束します。

 後ろから忍び寄って羽交い絞めにするのも良いですが、秘密道具を駆使すれば、よりクレバーに敵を追い詰めることが出来ます。

 ジェル式爆薬は地雷として使うことが出来ます。ワイヤーロープで、離れた位置にいる敵を柱に縛り付けるのも有効です。バットゴーグルを使えば、脅威の位置を一方的に知ることも出来ます。

 最善の行動を見つけ出し、タイミングと順序にしたがって正しく実行することこそ、バットマンが会得した戦闘の極意なのです。

 

 バットマンは優れた武術家であり、科学者であり、同時に探偵でもあります。

 しかし、彼の戦いは決して楽なものではありません。彼は常に、苦難の道を歩んでいます。

 なぜなら、彼の前に立ちはだかるのは、世界でも有数の犯罪者達だからです。

 硬い鱗で覆われ、鋭い牙と人間を遥かに凌駕する筋力で襲い掛かるキラークロック。

 ジェットパックで空を焦がす、史上最悪の放火魔、ファイアフライ

 究極の武術家、最高の暗殺者、その仮面は闘争の象徴、デスストローク

 そして動き始める、ゴッサムの暗黒の体現者、ジョーカー。

 その他にも、数々のバットマンヴィランズ(悪役)が作品を彩り、強大な壁としてプレイヤーの行く手を阻みます。

 彼らは非常に後ろ暗い魅力を秘めています。また彼らの存在無くして、バットマンを語ることは出来ません。バットマンの活躍を追体験するということは、強悪な犯罪者たちと死闘を繰り広げることに他ならないのです。

 

 自らの手でバットマンを操作し、数々の困難を知恵とテクニックで切り抜ける。失敗にめげず、あきらめずに何度でも悪に立ち向かい、自らの手で正義を完遂する喜びは、ゲームという媒体ならではの体験です。

 それを高いレベルで実現できているキャラクターゲームは、実際多くはありませんが、『Batman: Arkham Origins』は、ファンの要望を満たすツボを押さえた設計に基づいていると言えるでしょう。

 

 近年ではハーレークイン、デッドショット等の知名度向上に一役買った『スーサイド・スクワッド』を始め、2017年には映画版『ジャスティスリーグ』の公開を予定するなど、精力的に活動するバットマンヴィラン達。

 その深遠な世界観に魅了された人達は、今も世界中でヒーローの活躍に胸躍らせているのです。

 

 最後になりましたが、以上の文章は、素人の人間が、個人的な感想を述べたものです。反対意見も多数有るかと存じますが、世の中にはこういう意見も有るんだな、というふうに見て頂けると幸いです。

 

 それでは、これにて第四回のゲームレビューを終了とさせて頂きたいと思います。

 お付き合い頂きまして、まことにありがとうございました。